田中会長よりごあいさつ
本会は、1989年(平成元年)に公益社団法人日本技術士会の登録グループとして設立されました。2024年度(令和6年度)は設立35周年を迎えることができました。
企業内技術士交流会は、企業に所属する技術士が、技術分野を超えて異業種企業間での交流を図り、技術士としての自己研鑽を図ることによって所属企業の発展に寄与することを目的としています。そのために、総務部会、企画部会、広報部会、行事部会、シンポジウム部会等で様々な活動を行い、すべての会員の皆様に活動機会を提供しております。現在の会員数は83名(正会員71名、準会員1名、特別会員11名)で、会員の技術部門は、機械、航空・宇宙、電気電子、化学、金属、資源工学、建設、上下水道、衛生工学、情報工学、応用理学、環境、原子力・放射線の13部門となっています。ここ数年の企業会員数は80~90名程度で推移しています。分野としては、船舶・海洋、繊維、農業、森林、水産、経営工学、生物工学などの技術部門の会員が不在です。近年、生成AIを中心にDX化がますます全企業へ拡大し、技術分野の融合化が進行しつつある状況にあって、企業内技術士はすべての分野での活躍が期待されています。本会においても、すべての技術分野が参加する異業種間のヒューマンネットワークの拡大・強化を目指したいと考えております。
さて、2024年(令和6年)に入り、能登地震が発生し、大型台風による暴風や広域での長時間豪雨、ゲリラ豪雨の多発等が、地域の社会システムに大きな影響を及ぼしています。このような未曽有の災害の影響をほぼすべての国民が受けるような事態に対し、私たち企業内技術士はどのような社会貢献を果たすことができるのでしょうか。おそらく平時から、多様な技術分野で活躍するそれぞれの技術士が、豊かな発想力のもと、将来のあるべき姿を工学的に思考し、あらゆる事業や政策へ日常から発信し続けることが重要ではないかと考えます。
入会されていない企業におかれましては、本会での交流活動を通じて貴社の技術者がより広いヒューマンネットワークを獲得し、その価値を社内へ展開する機会が得られますよう、本会へ入会することをお勧めしたいと思っております。
2024年12月6日
(公社)日本技術士会登録グループ 企業内技術士交流会
会長 田中 実(建設/総合技術監理部門)